皆さん、ネロ・ウルフという探偵を知っていますか?プライドが高く、出不精だがその頭脳は天下一品。数ある探偵の中でも随一の重量を誇る探偵ネロ・ウルフ。そんな彼の魅力は何なのだろう?そんな疑問を持ったあなた、今回紹介する「ウルフ振興会」を覗いてみましょう。そうすればあなたは、もうウルフという探偵の虜です。
悩んだ挙句、買えない本ってありませんか?自分は『ハヤカワ・ミステリ総解説目録』です。前回発売したときも悩んでいるうちに店頭から姿を消し、大後悔。今回は必ずすぐ買おうと思っていたのに、なぜかまた悩んで悩んで結局別の本を買ってしまい後回し。つい小説を優先しちゃうんですよ。このままだと、同じ轍を踏みそうである?最近見かけるのも減ってきたし。嫌な予感。。。
探偵業で生計を立てながら、仕事の依頼は渋々ながらに受け、出不精ゆえに自宅から一歩も出ず、それでいて要求する報酬は高額。こんな探偵に誰が依頼するか、と思われるかもしれない。しかし一度依頼を受けたなら、誰もが見出せなかった事実をつなぎ合わせ、隠された真実を暴き出し、どんな難事件も解決に導く。彼の名はネロ・ウルフ。1/7トンの巨体を持つ、ミステリ界最大級の重量を誇る名探偵です。
蘭と美食とビールをこよなく愛するネロ・ウルフは、マンハッタン西35丁目の褐色砂岩の家で、栽培を一任しているホルストマンと共に蘭の手入れをし、お抱え料理人フリッツの作る極上料理に舌鼓を打ちながらビールを飲むという日課を何よりの楽しみとしています。そんな生活を維持するためには金がかかり、自ずと仕事料も高額になるわけですが、額に見合った仕事はきっちりこなす。
そんなわが道をゆく主義のウルフに代わり、仕事面では方々を飛び回り情報や証言を集め、生活面から家計までも一手にこなす相棒が、明るくて人当たりの良い好漢、アーチー・グッドウィン。性格から何から正反対のアーチーとウルフが織り成すウィットに富んだ掛け合いは、ウルフシリーズ最大の魅力。また、上流階級の依頼人に対しても、ウルフは権威なぞどこ吹く風とばかりの対応を見せるのは、痛快なものがあります。そして最後に関係者一同を集めて推理過程を述べ、犯人を指摘する姿の、なんと頼もしいことか!そんなウルフとアーチーの物語、倶楽部の代表であるしろくまさんからは以下の3冊を薦めていただきました。
- 『料理長が多すぎる』(ハヤカワミステリ文庫)
- あのネロ・ウルフが旅に?それもそのはず、5年に1度選出される名誉あるシェフ15人によって饗せられる壮大な晩餐会のスピーチをするために主賓として呼ばれたのだ。しかし晩餐会の前日、ソースの味利きをしていた料理長の一人が刺殺される。名だたる名料理長を前にし、事件解決に向けてウルフも重い腰を上げる。
- 『殺人犯はわが子なり』(ハヤカワ・ポケットミステリ)
- 行方不明の息子ポール・ヘロルドを捜して欲しいという依頼を受けたネロ・ウルフ。偽名ならば頭文字のP・Hを使った名前だろうと推測して、P・H宛に無実が証明された旨の広告を出す。ところがこれが殺人犯として裁判中のピーター・ヘイズの頭文字と一致していたため、大騒動に。しかも彼がポール・ヘロルドと同一人物らしいことがアーチーの調査で判明し、事件は混迷の度合いを深めていく。
- 『編集者を殺せ』(ハヤカワ・ポケットミステリ)
- ひき逃げされた娘は事故死ではなく殺人だ、という父親がウルフに捜査を依頼しに来た。娘の死の直前に原稿の手直しを依頼した男が怪しいというのだ。そしてその男は6週間前、クレイマー警部がある殺人事件の手がかりとしてウルフに見せた人名リストに載っている人物だった。二つの事件の関連をアーチーに調査させるウルフ。しかし第三の殺人が…!アーチーが関係者を集めて証言を引き出すシーンはウルフの助手としての面目躍如。
最近はハヤカワのポケミスでも刊行が進んでいるようです。みなさんも「ウルフ振興会」ウルフとアーチーの活躍を追いかけていこうではありませんか!





