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【倶楽部紹介】メフィス党〜求む!究極のエンターテインメント

ミステリ・ルネッサンス、、、メフィスト賞ができるきっかけとなった京極夏彦氏の『姑獲鳥の夏』につけられた冠です。まさに新時代を開く扉はここから開かれたのでしょう。
メフィスト賞というのは、新本格の流れの中で講談社が仕掛けた新人発掘のための賞。随時作品を募集しており広義のエンターテインメントであればジャンルは問いません。「究極のエンターテインメントを求む」という合言葉に示されるとおり、受賞作は従来のジャンルを越えた作品も多々あり、新本格のもっとも先鋭的な部分を垣間見るようです。

さて、今日は何を飲もう、、、久しぶりにデート気分でダンナとでかけたバー「カルデサック」。
ダンナはいつもの伝でギムレット、それでは私は世界中で一番おいしいオレンジジュース、、ミモザにしよう、、、そうしたらほら、そこに来ているタタルさんと奈々くん、そして熊つ崎の3人の何やら小難しい話に聞き耳をたてられるかも、、。(詳細は高田崇史氏のQEDシリーズで!)

今回、初めてのジャンル系倶楽部ということもあり、代表の十一角館さんのオススメ作品も多岐にわたり、なかなか絞りきれないという部分がありましたが心を鬼にして選んでいただきました。
しかし、オススメ以外でもメフィスト賞を語る上ではずせないのは、流水小説と自らの小説を名づけた清涼院流水氏の『コズミック』、衝撃的な作品で度肝をぬいてくれた殊能将之氏『ハサミ男』ではないでしょうか。他にも石崎幸ニ氏『日曜日の沈黙』、北山猛邦氏『「クロック城」殺人事件』、矢野龍王氏『極限推理コロシアム』、辻村深月氏『冷たい校舎の時は止まる』といった作品が十一角館さんのお気に入り作品。そして、乾くるみ氏、浅暮三文氏、舞城王太郎氏、日明恩氏、浦賀和弘氏、高里椎奈氏など、十一角館さんだけでなく、紹介者の私たち二人にとってもはずせない方々のオンパレード、、それがつまりメフィストカラーなのです。

万人に受け入れられるものではないかもしれないけれど、一部に熱狂的に支持するひとがいる、そういう作品ですらあえて取り込む懐の深さを感じさせる賞でもありますね。
そんな中で、十一角館さんが選んでくださったのは、読みやすさとともに面白さも抜群、そして独自の世界を確立しているこの3作品です。

『すべてがFになる』森博嗣
鮮烈なデビューを飾り、そして今、別格とまでいえる地位を確たるものにした森博嗣氏のデビュー作であり、そして第一回のメフィスト賞受賞作品。森氏の作品の原点、すべての謎が集約されている人物の魅力を存分に味わうことができます。私は途中で本を置くことができず、一気読みをしてしまいました。すごい!という他ありません。いわゆる密室物の一種であるメイントリックはこのトリックが成立するかどうかというよりもその発想自体が衝撃的で、賛否両論を巻き起こしました。
『ドッペルゲンガー宮』霧舎巧
開かずの扉研究会という会に属する面々が遭遇する殺人事件の数々。いわゆる嵐の山荘ものといわれる本格ミステリに果敢に挑んだ作品です。2作めの「カレイドスコープ島」は絶海の孤島もの。本格好きなあなたには1も2もなくオススメです。新本格テイスト溢れる館物である”<あかずの扉>研究会シリーズ”(現在4作品発表されています)は綾辻氏の館シリーズの学園ドラマ編ともいえるのではないでしょうか。
『クビキリサイクル』西尾維新
「キミと僕の壊れた世界」という単発作品でこのメフィスト賞の系列にあらたに「世界系」というジャンルを確立した西尾氏、デビュー作からずっと連続して書いているこの戯言シリーズも独自の世界観を示しつつしっかりミステリしています。「世界系」という聞きなれない言葉にヒいてしまうことはありません。とても読みやすい作品ですのでぜひどうぞ。
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2005年06月21日 23:34に投稿されたエントリーのページです。

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